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美しき極寒の世界に映し出された「国立競技場」


2013年12月23日、西武ドーム。
愛のメモリーが流れる中、スクリーンに『国立競技場』の文字が見えた瞬間。
『紅白歌合戦初出場』の一報が目に入ってきた時と同じような
大きい感情のうねりが押し寄せるのを感じていた。

むかしテレビで見た「1964年 東京オリンピック」は白黒や色褪せたアナクロな映像。
国立競技場から連想するイメージはその程度のもの。
ももクロに出会わなければ、普段スポーツ競技に興味がある訳でもない自分が
国立競技場に足を踏み入れることはきっとなかっただろう。

俺の藤井2014の翌日、「元旦重大生発表」が行われた国立前へ下見に行った時は
あまりにも閑散とした雰囲気に「本当に場所はここで合ってるのだろうか?」
何度も確認したくらいひっそりとした佇まいだったことを覚えている。
【ももクロ】かんりにん聖地巡礼「人形町 ぶらり高城れに~国立競技場」レポートまとめ : ももクロニュース

木枯しの中、外から眺めることしかできなかった国立競技場。
中から見る風景はどんなものなんだろうか。


聖地・パワースポット・夢の場所


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3月16日、早朝から新幹線に乗って東京駅から千駄ヶ谷駅へ。
物販整理券(事前認証)は10時30分集合だったので、間に合うかどうか
不安だったのだけれど、思ったよりスムーズに辿り着けて一安心。
10時を少し過ぎた駅前はカラフルな人達で程よく賑やかな風景。

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事前認証を受けるため明治公園に。
日差しは暖かく、認証窓口も多かったので並ぶモノノフも
リラックスした雰囲気で並んでいた。

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目の前に見える茶色の建物が日本青年館。
2010年に行われた「ももいろクリスマス in 日本青年館~脱皮:DAPPI~」は
わずか1200席の販売だったが当時ではこの会場で開催することも
大きな挑戦だったのだろう。

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問題なく事前認証を済ませて物販会場に移動。
名古屋事前物販に参加をしていたけれど、ここでMCZギガライトを買い足す。

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物販会場のテント列は長くてストレスなく買い物ができるようになっており
国立の観客キャパにも問題なく対応してるように見えた。

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左下のテントは、ももクロChanやHMV物販ブース。

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この日も雲ひとつない晴天。
五色の旗が誇らしくたなびく国立競技場。
あまりの景色の爽快さに感動を通り越して感心してしまった。

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毎度のパターンなのだが遠足前夜の子供のように
ろくに寝られないままに当日を迎えてしまった為、
物販会場からテシロパークのある秩父宮ラグビー場までは
暑さもあって疲労感を大きく感じる行進となった。

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11時20分ごろテシロパーク到着。
残念ながら手代木嬢や理事長の姿を認めることは出来なくて残念。

米さんカレーの行列は60分以上あったようだけど混雑具合は
去年のももクリ2013テシロパークと比べるとはるかに快適。
2階には、ラグビー場スタンド席、カインドブース、MOMOガチャ。
1階から2階階段まで非公式ガチャの列はあったが、ガチャガチャマシンではなく
手渡しでのカプセル販売だったので最後尾からでも30分程度で購入完了。
こうした所でも、ももクリ2013の失敗を踏まえたオペレーション改善されていた。嬉しい。

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松村乳業、おでんくん、山田うどんのブースが並ぶTeshiro'sキッチン。

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おでんくん紅白まんじゅうは早々に売り切れていた。

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モノノフとの写真撮影に応じ続けるおでんくんのプロ根性。

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すくすく健やかに。六年後、また此処で。

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スタンド席にやっと座って一息。
吹く風も心地よく睡魔に襲われながらのテシロ寄席。開場前までしばらく待機。

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テシロパークを出る前にAEブースで抽選会にも参加。
安定の壁紙ゲット。

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秩父宮ラグビー場から再度、国立競技場に。
向かう道のりは歩行者天国になっていることもあって
ランナーや自転車を乗る子供達は、国立へ向かうモノノフとは相反した
日曜日の穏やかな雰囲気に包まれていた。

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国立行事予定表に記される『ももいろクローバーZ』。
公演のフルタイトル表記までも勇ましく感じてしまう。
混雑を予想していた国立入場も開場直後の早い時間もあってか
ゆったりと余裕を持っての入場。

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場内通路スペースには国立競技場大会を祝う業界関係者やモノノフから
沢山の花輪が飾られており、その数はいままでで一番多かった印象。
飲食類の売店ブースやChanグッズの販売所も揃えられており準備は万端。

事前認証時にプリントされた座席券の文字「北側アリーナ」に従って
たどり着いた席は、大きな国立川リヤカーが設置されている
右ステージサイドのランウェイからすぐ近くの位置。
高い外壁に包まれた国立競技場は大きく、見上げた聖火台ははるか高く。
ここが”聖地”と呼ばれる理由。
15日公演で百田夏菜子が「パワースポット」と称したサイリウムの風景を思うと
すこし理解できる気がした。


これからもずっとずっと、一緒にいることを


3月16日 17時。国立競技場大会、2日目公演開始。

15日にLV参戦していたこともあって1曲目「ももいろパンチ」は
予想していたことであったが、聖火台に現れた桃色の衣装に
身を包んだメンバーを見ると目頭が熱くなるのを抑えることは出来なかった。

この日も「Z伝説 ~終わりなき革命~」に立木文彦氏が参加。
魂の入ったナレーションを会場に響かせた。
13曲目「泣いてもいいんだよ」まで前日公演と同一のセットリストだったが
それも気にさせない力強いステージ展開を見せるメンバー。

「灰とダイヤモンド」では多数の風船が国立競技場から解き放たれ
夜空に吸い込まれていく風景は圧巻。
続いて「鋼の意志」作者、THE ALFEE 高見沢俊彦氏がギタリストで参加。
ダウンタウンももクロバンドと相まって迫力あるステージに。

アンコールの「堂々平和宣言」では国立川リヤカーで移動するメンバーを間近に捉える。
明るい表情の5人は輝いており、その姿はとても誇らしげに思えた。

国立競技場公演を締めくくる曲「あの空へ向かって」のイントロが流れはじめると
公演の終わりが迫っていることを感じつつ、コールにもより一層の力が入る。
曲を終えた5人は聖火台に移動し、静かに言葉を紡ぎ出していく。

高城れには「ももクロは絶対終わらない。ずっとずっと一緒にいることを」誓った。
佐々木彩夏は「ももクロに人生をかけて頑張りたい。一緒にいてほしいんです」
胸の内にある願いを語った。
玉井詩織は「モノノフに夢を叶えてもらった。たくさんの愛に溢れたライブだった」
結成当時を述懐した。
有安杏果は「この聖火は周りのみんなの暖かさのよう。皆さん大好きです」
伝えるとともに場内のモノノフを気遣った。
リーダー百田夏菜子は「これからも笑顔を届け続ける部分で天下を取りたい。
もし目の前が真っ暗になってしまったら、みんなのサイリウムを目当てにしたい」
未来を語った。

国立競技場は思っていた以上に大きい『夢の舞台』として
この上ないほどに素晴らしい会場だった。

2日間のべ11万人。女性アイドル史上初となった国立競技場公演。
そんな素晴らしい栄冠を勝ち取った、ももいろクローバーZ。
何度も出会いと別れを繰り返す悲しみに襲われながらも
ひたむきに歌って踊り続けられることを望み続けて努力した彼女達にふさわしい奇跡。

「みんなに幸せを運びたい」ももいろクローバーZの願いは
なにひとつ、ぶれることなく。より一層強くなっていくのだろう。

そんな単純で純粋な想いが陰ることないよう、僕等はサイリウムを照らし続ける。

何年も何十年もこの先の未来も。ずっと彼女たちの幸せが続くように。


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気のせいだろうか、月夜に輝く国立競技場はモノノフを優しく見送っているように思えた。
新国立競技場公演もよろしく。そして、ありがとう。


(文:非公式記者追っかけレポート ももクロニュース かんりにん)



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2014年03月21日19:15
ももクロニュース